川越の蔵はなぜ黒い?

前回の話題に続き、川越関連の話題です。なぜ川越の蔵造りの町並みの蔵は黒いのだろうかという素朴な疑問を持ってしまいました。たぶん、小江戸川越検定試験の合格者の方々は、ご存じのことと思いますが、最近まで蔵が江戸時代から続いているので古いからとか、川越の大火で黒ずんでしまったといい加減な推論をしていました。しかし、川越市立博物館で、蔵造りの町のほとんどの建物は数軒を除いて、明治36年の大火でほとんど焼失したと知りました。土蔵のほとんどが明治36年以降に作られた事を知り、古いからとか煙で黒くなったとかの推論は全くの見当はずれでした。調べたところ、黒漆喰という白い漆喰に比べちょっと割高な壁が使われていたとのことです。松本の黒漆喰についての記述は次の通りです。””黒漆喰は、菜種油を燃やして取った油煙を漆喰に混ぜて、漉(こ)した「黒ノロ」と呼ばれる塗料を、表面に塗り込んで仕上げていく。まずは漆喰を塗り終え た壁に薄く塗り、表面が固まってきたら布で磨く。さらに岩石を粉状にした砥之粉(とのこ)を打ち、最後は素手で鏡のようなつやが出るまで磨くという手間の かかる作業でつくり出される。黒は渋好みの江戸っ子に粋とされた色。松本城管理事務所長で、建築に詳しい大石幹也さんによると、黒漆喰を蔵に塗るのは幕末、東京の日本橋の豪商の間で 流行したぜいたくの一つで、請け負う職人にとっては、高い技術を発揮できる誉れ高い仕事だった。”” つまり、明治の時代にあっては、黒漆喰の建物は江戸の粋にあこがれた結果の建物だったのでした。ということは、蔵造りの町並みは、当時の江戸の町テーマパークではないでしょうか。そういえば、東京の築地にある名のある料亭の壁は黒かったことを思い出しました。粋の街は黒いということですね。2012年3月にNHKの「美の壺」でも川越の黒漆喰について取り上げられたようです。結構奥が深い・・

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